自殺は悪いことか？

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第8章の3回目になります。

「死」について語っていますが、
前回は死を楽しむこともできる
という内容でした。

今回はその続きになります。

ニール氏は、
自殺はどうしてタブーがつきまとうのか
と神に問います。

しかし神は、
満足させる答えができないと言います。

なぜなら、2つの間違った前提のもとに、
2つの誤りがあるからだと説明します。

「第一の間違いは、
「正邪」があるという考えだ。
第二の間違いは、
殺害が可能だということだ。」
（p.181）

絶対的な価値観はない、
というのが以前から言われていることです。

したがって、絶対的な正邪もありません。

絶対的な正邪がないのであれば、
何を正しいと呼び、何を悪と呼ぶかは
人それぞれということになります。

ですから、
自殺が悪いことかと問われても、
絶対的な答えはないのです。

そして、
生命を殺害（消すこと）ができると思うから、
大変なことだと考えるのです。

もし、そんなことはできず、
単に姿形を変えるだけだとわかれば、
それほど深刻にはならないでしょう。

「「オーケー」か「オーケーじゃない」かは、
いちばん最近の好みや想像の表現にすぎない。
たとえば自殺についても、
地球上の人びとの大半はいま、
自殺は「オーケーじゃない」と想像している。
同じく多くのひとは、自殺を助けることも
「オーケーじゃない」とまだ主張している。
どちらの場合も「法律に反する」と言われる。
そんな結論になったのは、たぶん、
生命の終わりが比較的に早いからだろう。」
（p.182）

多くの人が自殺や自殺幇助（ほうじょ）を
悪いことだと考えるから、
それを罪にしたいのです。

だから自殺幇助は、
殺人罪並みに罰せられます。

神は、その理由は
死ぬまでの時間が早いからだろう
と推察します。

何かをして、
すぐに死ぬから問題だという意味です。

「もっと長期的に生命を終わらせる行動は、
結果は同じでも違法ではない。
だから、誰かが銃で自殺すれば、
家族には保険金が支払われない。
だが、タバコで死ねば、保険金が支払われる。
医師が自殺を幇助すれば殺人だと言われるが、
タバコ会社なら商売ですむ。」
（p.182）

実に皮肉っぽい言い方です（笑）が、
これは真実だと思います。

緩慢に殺すことは問題がなく、
急激に殺すことは問題だとする。

それが私たちの今の価値観であり、
自殺についても同様に考えています。

「ところが、
何がほんとうに人道的かということになると、
社会は正反対の結論を出す。
「人道的」という言葉の定義からすれば、
死は短いほど良いはずだ。
ところが、
人道的な行為をしようとする者は罰せられ、
狂気じみたことをする者は報償を受ける。」
（p.182）

たしかに屠殺においても、
人道的（畜道的？）に殺すために、
苦痛を与えないように瞬間的に殺すのが
良いとされています。

その一方で、
タバコなどの毒物を売って儲け、
それによって長期間苦しみながら死ぬことは
人道的でないとは言わない。

こういう矛盾は、指摘されてみないと
気づかないことかもしれません。

「いいかね。迅速に自分を殺すことが、
ゆっくりと自分を殺すよりも
倫理に反するわけではないのだよ。」
（p.183）

そういう結論になりますよね。

「わたしは罰したりしない。愛するのだ。」
（p.183）

すでに語られているように、
神は愛するのみで、
何らかのルールに従わないからと言って
罰したりはしません。

また、自殺したからと言って、
地獄に落とされるようなこともありません。

もし、そういうことを言って脅す宗教や、
スピリチュアリストがいるとすれば、
それは偽物と言って良いでしょう。

その根拠がどこにもないからです。

本物の神よりもずっとちっぽけな神が
この世を支配しているのでなければ。

この世の法律では、
いまだに自殺することも自殺を助けることも
悪いことだとされて罪に問われます。

しかし、
そのこと自体を絶対的に悪いとするルールは
どこにもありません。

だからと言って、
すぐさま法律を破って良い
と言うのではありませんよ。

法律に従うかどうかも、
その人自身が決めることです。

ただ、
法律がそうなっているからと言って、
その価値観に従わなくても良いのです。

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