悟りの道とは?

悟りの道とは?

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「明日の神」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第24章の1回目です。

この本も、残り少なくなってきました。

ここまで「明日の神」、
つまり「新しい霊性」について、
神は多くを語ってきました。

後はそれを実践するのみです。

「「新しい霊性(スピリチュアリティ)」の
最初の内容を実践するときが来た、
ということだね。」
(p.408)

「あなたに必要なすべての智恵は
あなたのなかにある、ということ。
あなたはつねに神と対話している、
ということ。
自分のなかに入っていき、
純粋な心で自分の最高の真実を知りたい
と深く願えば、
いつでもその真実を受けとれるということ。
あなたがあなた自身に言うべきことに
耳を傾ける、そしてそれを信じる、
それだけでいいのだよ。」
(p.408)

外に真実を求めるのではなく、
自分の中に求めることですね。

そのためには、
自分を信じていなければなりません。

本当の自分とは、
最高の存在なのだということを。

「あなたがたすべてについての真実とは、
あなたがたには深い洞察があり、
比類ない智恵があり、
あなたがたはただ、
それに向かって自分を開き、
呼び出して体験すればいい、ということだ。」
(p.409)

そして自分だけでなく、
すべての人が最高の存在だということです。

自分がそうして見せれば、
それは他の人にもそうであることを
思い出させることになります。

そこで神は、
ニール氏の深い洞察を証明するために、
次の質問をします。

「悟りへの道とは何か?」
(p.411)

ニール氏は答えます。

「ではなぜひとは悟りを求めるか、
それもわたしにはわかります。
もし全員が悟りに達したら、
みんなの暮らしは
わたしたちが悟りに達していないいまより、
はるかによくなる、と思っているからです。」
(p.412)

誰もが憧れ、求める「悟り」は、
不思議な神秘的な体験だと言います。

けれども人は、もし悟ることができれば、
いまより暮らしがよくなるし、
幸せに生きられる
と本能的に知っているのだと。

さらに、もし私たちが早く悟れば、
今の危機的な世界を救うことができる。

神は、悟りとは何かを重ねて尋ね、
ニール氏の答えを促します。

ニール氏は、
これまで多くのマスターが悟りへの道を示し、
その信奉者は、自分たちの道こそが最善で
最速だと主張してきたと言います。

「こういうやり方は二つの意味で危険です。
まず、そこへ到達するためには
何かをしなければいけない、
それをしなければそこへは到達できない、
と考えることが危険です。
二つめの危険は、自分の方法が最速、
最善の道だと考えることです。」
(p.414)

悟りに至る唯一の道があるわけではない、
と神も言っていましたね。

そこでニール氏は、次のように言います。

「悟りに達したというのは、
自分が悟りに達したと「言う」ことなんです。」
(p.415)

「言い換えれば、神あるいは神性、
そう言いたければ悟りと言ってもいいですが、
それはすべてのひとに、
そのひとの背景や文化、理解や欲求のレベル、
意志に最も適したかたちで現れる、
ということです。
この対話、
おおぜいのひとが読むであろうこの本も、
そのひとつだと言えます。」
(p.418)

その人の感性に適合する方法や道が示され、
その人が「自分は悟った」と言う時、
それは悟ったということなのですね。

この後、ニール氏は
ブッダが悟りを得た状況を語ります。

悩んで出家したシッダールタは、
苦行を重ねますが悟れませんでした。

そしてついに苦行をあきらめ、
ただ座って悟りの時を待ったのです。

「ブッダはそうやって座っていましたが、
ふと目を開いて、
自分が悟りに達していることを知ります。
「わたしは悟りに達した」と彼は言いました。」
(p.419)

人々はやってきて、ブッダに尋ねました。

何をして悟られたのか、
その秘密を教えて欲しいと。

「するとブッダは
思いがけないことを言いました。
「しなければならないことは何もない」」
(p.419)

「あなたがそうなるにふさわしければ、
そうなりうる。
それがあなたの道ならば、そうなりうるが、
しかし何もする必要はないのです。
ブッダが言ったのは、
要するにこういうことでした。
「わたしが悟りに達したのは、
悟りとは悟るために何もする必要がない
と知ることだ、と気づいたからだ。」
(p.420)

雲黒斎さんの本でも、
悟りは求めて得られるものではなく、
与えられるものだという話がありました。

「もっとあの世に聞いた、この世の仕組み」
の中の超訳「般若心経」に書かれています。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/373718213.html

人はいつか、その日がくれば、
何もしなくても悟るのです。

悟りとは、進化成長のプロセスによって、
自然と起こる1つの段階なのでしょう。

だから、
安心してその日を待っていればいい。

そういうことになるのではないでしょうか。

ニール氏は、
自分もいつの日か悟りに達するだろう
と言います。

「わたしも
悟りに達した<マスター>になれるし、
誰でもなれるのです。
それでは、自分が悟りに達したと
どうしてわかると思いますか?
わたしがどの瞬間にもつねに
安らぎと喜びと愛を見いだすことができたら、
です。」
(p.420)

完全に悟るとは、
おそらく神との一体化を
つねに感じている段階なのでしょう。

それが、
私たちが目指しているところですから。

けれどもそこまでには、
何段階もの悟りのレベルがあると思います。

それは小さな気付きかもしれませんし、
霊的な体験として起こるかもしれません。

いずれにせよ、それは与えられるものです。

これをすれば悟れる、
というものではありません。

しかし、何かをすることが、
進化成長のプロセスを早めることにつながる
ということはあるのだろうと思います。

それが、このシリーズで神が勧めている
瞑想とか、この本を読むことなどです。

方法はいくらでもあると神も言っています。

ですから私も、このシリーズを
深く読み込むことをやっています。

ただ、
それをしたから悟れるわけではない、
ということです。

いつかは悟れるのだと知って、
安心して待っていればいい。

そう思っています。

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